飯野町町勢要覧 -016/030page
先祖の暮らしに思いをはせる
歴史文化の息づく町
かつては小手郷と呼ばれた機織(はたおり)の里、飯野。その歴史をさらに溯(さかのぼ)れば、太古の昔にも、人が暮らしを営んでいました。遥かなる時間の流れを想うとき、時代々々、そこに生きた人々の表情が鮮やかに甦ってくるかもしれません。そんな先人の息吹を感じとりながら、私たちもまた、次の世代へとふるさとの遺産を引き継いでいきます。
人体文土器
和台遺跡から出土。人形の装飾が施された縄文土器は、全国でも青森、長野など数点しか例がなく、文化庁より重要文化財級の評価を得ています。
(高さ33cm 直径30cm)
和台遺跡
飯野町南部の阿武隈川沿いに位置します。縄文中期の大集落跡と推定され、全国的にも珍しい人体文土器が発見された他、石器、土偶、ひすい製のペンダントなども多数出土し、太古の暮らしを今に語りかけています。
白山住居
和台遺跡の東に位置しています。複式炉という大規模な炉をもった縄文中期の竪穴式住居。昭和33年に復元されました。