川俣町町勢要覧 -009/024page

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 「川俣」の名称は、養蚕、機織りの祖といわれる小手姫の郷里大和国(奈良県)川俣の里にちなんで命名されたと伝えられていますが、別説には、町を流れる広瀬川が、五十沢川と合流する地域(川股)の形状より名つけられたともいわれています。

 川俣町は、古くから養蚕、絹織物の町として全国に 知られ、栄えてきました。

 当地方に養蚕、機織りの業を伝えたとされる小手姫をまつる機織神社の前身、機織御前堂の旧跡は町の名勝に指定されています。

 小手姫の由来を後世に残すため、平成4年に中央公園に小手姫像が建立されました。

 町指定文化財には川俣春日神社、常泉寺山門、頭陀寺回転輪蔵などがあり、東福沢薬師の木造薬師如来坐像は県重要文化財として指定されています。

 また、町無形文化財の小綱木八幡神社、山木屋八坂神社の獅子舞があります。

小手姫像
小手姫像

小綱木八幡神社の獅子舞
小綱木八幡神社の獅子舞

織物展示館伝承室
織物展示館伝承室

機織神社
機織神社

川俣音頭

作詞  本多 青華
作曲  古関 裕而

一.絹の川俣八千八機
  ひびく世界に品のよさ
  いつでもからりこ
  機の音
  どんどと織り出せ
  国の富

二.機の起りは小手姫様の
  宮に生糸の
  霧が降る
  (以下囃前同)

三.昔玄蕃(げんば)の館山桜
  機のひびきに
  花咲雪

四.春の宵月(よいつき)御霊に出てる
  鬱金(うこん)桜の
  ほのぼのと

五.娘川俣羽二重育ち
  様の思いの
  ままに染む

六.岸の柳に芽ばえた恋の
  添うて心は
  広瀬川

七.吾妻曇れば花塚晴れて
  なかの川俣
  しぐれ傘

八.春日産土(かすがうぶすな)心願かけて
  こよい望月
  照る紅葉

九.松になりたや巌松山の
  機の織子の
  唄ききに

十.舘の山から鳴神山(なるかみ)山へ
  かかる虹さえ
  絹の色

十一.雪の花嫁炭焼く煙
  こむる思いは
  誰ゆえに


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川俣町の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。