伊達町町勢要覧 -009/030page

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農業

 本町の農業は、もも・りんご・さくらんぼなど果樹栽培を中心に、野菜栽培、稲作などを組み合わせた「複合経営」が特徴です。本町では農家1戸当たりの経営耕地面積が極めて少ないにもかかわらず、基幹作物である果物の収益性が特に優れているため、耕地10a当たりの生産所得は県内1位の高さを誇っています。この果樹栽培に関しては、「くだもの王国」と呼ばれる県北地域の中心的産地として、県内果樹栽培農家の指導的役割も担い、今後もより高度な栽培形態の充実を図り、生産拡大を推進します。

 本町の農家は、第2種兼業農家が全農家数の半数以上を占め、「都市近郊型農業」の特色である“他産業との混在化・兼業化”が進んでいます。こうした中、後継者の育成をはじめ、多彩な作物を適期栽培する複合経営のいっそうの強化等に力を入れ、効率的かつ安定性ある農業のあり方を追求します。

 また、幹線農道の全面舗装化、畑地かんがいの整備、先進設備・技術の導入など整備事業を促進し、生産基盤の強化を図ると同時に、農村の生活環境・労働条件の改善にも取り組みながら、新しい時代に向けた、ゆとりある営農の確立を目指します。

もも

野菜市場

田植え

稲

農家の人

さくらんぼ

酒と麺

総ぐるみで盛り上げたい。くだもののまち・伊達。

小野武司(おの たけし)さん(53才/果樹栽培業)
小野武司さん

伊達町の専業農家のリーダー的存在。果樹栽培業を営む一方、指導農業士・農業経営研究会りんご部会副部長などを務め、県内農家の指導や後継者の育成等にも取り組んでいます。

伊達町は道路網が比較的発達している上に、福島市に隣合う優れた立地条件があるから農家にとっても便利です。それらを活かして、伊達のくだものをさらに広くPRできるものと考えています。「さくらんぼ狩り」のようなイベントを積極的に開催したりとか…。それには、個々の農家がもっと結束し、行政と一体になることも大切ですね。専業農家の減少、後継者不足など課題もたくさんある伊達町の農業ですが、息子と一緒にこれからも頑張っていきたいと思います。


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