月舘町勢要覧 -005/026page
自然の美しいうつろいは、その町を語ります。
広瀬川と、清流布川に沿って広がる中心街から、西に望まれる小高い山は標高五九九mの<女神山>。この地に 養蚕の技術をもたらした小手姫伝説の通り、女性らしい緩やかなラインを描く秀麗な峰が、静かに町を見下ろし ています。西部には、県北一広いグランドを持つ<農村広場>があり、隣接して建設された宿泊保養施設『つき だて花工房』の完成は、県内外に月舘の自然を紹介する絶好の施設として、町の期待を担っています。
町の中央には、中世の頃月見館があった丘陵地を整備した<月見館森林公園>があります。広場、遊歩道、ト リム、丸太迷路、バンガロー、また森林公園の入り口には親水公園「布川せせらぎの里」も整備され、月舘の自 然に触れるには絶好の場です。
また月舘は、四季を通じて花にあふれたところでもあります。町の花であるやまゆりが群生し、野山にも沿道 にも、そして庭先にも、季節の花が咲き誇り、阿武隈山系からの清らかな流れの中、大地に幾多の色をもたらし ています。
近年では、果樹の栽培が盛んになっており、季節毎に果樹園をにぎわす桃やりんごの花々も、月舘に欠かせな い風景となっています。月舘花暦
阿武隈の春は早く、正月が過ぎると柔らかな陽の光が当たる日向には、若緑のフキノトウが顔を出し始め、か たわらにはオオイヌノフグリの鮮やかな青く小さな花が大地をおおいはじめます。月舘の花の季節の訪れは、人 に笑顔とやさしさを、住む人に心の豊かさを届けます。
樹園地の花 野山の花 3月 ●うめ
●彼岸桜 ●レンギョウ●マンサク ●タンポポ
●フキノトウ ●カタクリ4月 ●桜 ●桃
●ボケ●オオイヌノフグリ
●タンポポ ●ニリンソウ5月 ●りんご
●サツキ●ヤマブキ ●スミレ
●ノバラ6月 ●アヤメ ●あじさい ●ヤマツツジ ●フジ
●アザミ7月 ●クリ
●サルスベリ●ヤマボウシ
●ホタルブクロ ●キキョウ8月 ●コスモス ●ネムノキ
●やまゆり9月 ●ススキ ●ヒガンバナ
●紅葉