「ふるさとの小径を行く」 -046/168page
御神水=おみだらせには、米包の沈み方をもって吉凶を占うならわしがあります。
当観世音は、別名子育観音とも呼ばれて親しまれ、祭日には列をなす信者で賑わったものでした。現在では峯続きにテレビ中継塔も建ち、ハイキングコースとして新たな脚光をあびつつあります。
春山墓地裏の供養碑
御代田、春山墓地の裏の入口に、太々と「南無阿弥陀佛」と彫りこんだ高さニメートルになんなんとする大きな石碑があります。名号の両側に、宝暦十一年(一七六一)巳八月、森五右衛門、さらに、四国宿供養と刻まれてあります。森五右衛門は浜井場に住んでいた疣(いぼ)石五右衛門といわれた人です。四国宿供養は四国巡礼と関係あるのではないかと言われてきましたが仏教語大辞典によると「四国宿供養又は四供養は四つの国即ち四つの界を指し大日如来を供養する」となっています。あまり類を見ない碑面です。
この碑は、もと字飯森の御山下入口にあったものを大正三年頃現在地に移したものです。