安達町町勢要覧 -006/032page
史 跡―文化財が悠久の時を越えて静かに語りかけてくる
三ツ石稲荷神社には、その名のとおり長方形 に並んだ三つの石が縁起物として祀られて います。また、ここに奉納されている「白狐の 面大額」は縦4尺5寸、横6尺5寸の大きさで、 白狐が大きな鍵をくわえた面です。安永9年 (1780年) に丹羽藩主9代長貴公が出生祈 願の御礼に奉納したといわれ、「鍵」 は人々に 幸福をもたらすものとされています。
歴史をたどる道筋でいにしえの声が聞こえるよう
高村智恵子の生家長沼家の菩提寺でもある満 福寺は隣接する油井神社とともに1100 年以上もの歴史を持っています。満福寺にはま た源義経の言い伝えや、芭蕉の足跡をたどった 正岡子規の句碑も残されています。
円東寺は、徳一大師が開基した、この地方最 古の縁起を持つ古刹です。
野地観音 堂算額 や長谷観音 など、多く の史跡、文 化財がいに しえの日々 の面影を今 に残してい ます。