須賀川市人物読本 先人のあしあと -075/134page
「ゴジラ」の生みの親 円谷(つむらや)英二
円谷英二は明治三十四年七月十日、須賀川市中町の代々つづいたこうじ屋に生まれました。お母さんは、きれいな人でしたが若いうちに病気で死んでしまいました。お父さんも早く亡(な)くなって、おばあさんに育てられました。小学校に入ったころ英二は飛行機が好きになり、大きくなったら自分で作った飛行機で世界中を飛びたいと思うようになりました。朝早くから夜おそくまで模型(もけい)飛行機を作ったり、子どもの映(えい)写機に自分で作ったフィルムをかけて楽しんでいたので、あまり友達はいませんでした。
おばあさんが、くらの二階(かい)を英二の部屋になおしてくれました。英二は、ここにミカン箱、井戸のツルベ、コバ板、竹かご、こわれた荷車(にぐるま)の車輪、自転車の穴(あな)のあいたチューブなど、たくさんのガラグタを集め、飛行機や飛行船、汽車、自