長沼町の伝説 -219/224page
まとめに
昭和四十九年度福寿学級(高令者学級)の調査学習として「町の口碑伝説」集を発刊することにして、 地区毎の調査を開始しました。
平均年令七十歳の現在、お年寄りといいましても人生の完成時期でもありますし、花開く時期とも いえます。この時期は環境や立場が目まぐるしく変るのが特徴です。このような環境の中での調査学 習は、新しい生活目標を持つ意味で重要でありました。
古川明町文化財調査委員の熱心な講座指導も数度に及びました。その後、学級生の中より各地区二 〜三名の調査協力員を委嘱し、編集集録会議を開き、各地区もれなく調査することになりました。
昭和五十年度継続事業として、古川明文化財調査委員、青木貞雄公民館主事両氏を中心に原稿整理、 編集写真撮影、地区対話者の家庭訪問、集録等意欲的に活動を展開し、昭和五十一年四月一応編集を 終了しました。
幸い町当局のご配慮と関係各位のご協力を得まして、発刊の運びとなりました。
今後、この集を生きた教材としてご利用いただければ幸甚と存じます。おわりに編集に当られた各 位のご協力と資料を提供して下さった多くの方々に心からお礼申し上げます。
昭和五十一年八月
長沼町公民館長
中島俊英