石川町町勢要覧 -006/030page
古きよりこの地に息ずく創造心は、変わらない空の下で、 確実に育まれてきました。
[平安歌人・和泉式部、生誕の地]
たぐい稀な美貌と情熱あふれる恋の歌で歴史に名を残した和泉式部。伝説によれば、 豪族・安田兵衛国康の娘、玉世姫として、石川町に生まれ育ったといわれています。 彼女の産湯に使われたとされる「小和清水(こわしみず)」が、今も本町に曲木(まがっき) に湧き出ています。[自由民権運動の旗手 吉田光一]
明治8年、石川町を発祥に結成された政治結社「有志会議(のちに石陽社となる)」 のリーダーとして、東北の自由民権運動を主導。厳しい弾圧と闘いながら、 "民主主義"という新たな時代の扉を開きました。その後、明治27年には人々の厚い 信頼と支持をもって、石川町初代町長に就任しました。[学校教育の礎を築いた 森 嘉種
明治25年、当時中等教育の場がなかったここ石川地方に、県内初の私学 「石川義塾」(現・学法石川高等学校)を創設した、地域の偉大な教育者です。 その一方では、鉱物の採集・研究にも熱心に取り組み、世界的に評価の高い標本を 数多く残しました。