石川町町勢要覧 -008/030page
幾多の時代を超え、この地を見守ってきた郷土遺産たちが、 現在も私たちに語り続ける太古の浪漫。
円墳九基の悪戸古墳群や平安期の竪穴式住居を復元した小田口遺跡をはじめとする 石川町の史跡や文化遺産。その数の多さが、町の歴史の長さを物語っています。
康平6(1063)年に源氏の豪族・石川有光公が築いた三芦(みよし)城は、その後 五百年もの間、石川町の象徴であり続けました。現在は本丸跡に石都々古和気(いわつつこわけ) 神社があり、そこには応永30(1423)年銘の銅製鰐口(わにぐち)が納められています。
平安時代創建の薬王寺にはお経や仏像を印刷した版木が、乗蓮寺・華蔵寺には 貴重な銅鐘が残され、それぞれ県と町の重要文化財に指定されています。 また、安養寺などには鎌倉・室町時代の板碑が大切に保存されています。
小和清水は、和泉式部の産湯に使われたとされる伝説の清水。現在も清冽な水がこんこんと 湧き、子宝子育ての霊水として、また"ふくしまの水三〇選"のひとつとして親しまれています。