石川町町勢要覧 -012/030page
変わらない情熱で、
代々受け継がれてきた伝統が、
人々の喜びと季節の訪れを伝えてくれる。石川町では、春夏秋冬それぞれに、伝統の祭りが繰り広げられています。
春の訪れを告げるのは、四月に光国寺で行われる式部祭り。数百年の歴史を持つ 行事で、安産と子どもの健やかな成長が祈願されます。夏になると、町で最も 古い神社のひとつである塩釜神社で祭礼が行なわれ、子どもたちによる元気いっぱいの 相撲大会が奉納されます。数ある秋祭り代表は、石都々古和気神社祭礼。神輿や 行列が繰り出す町最大の祭りです。また年の瀬も近い十一月下旬には近津神社の 八槻市(やつきいち)がたち、名物のユズやショウガを買い求める人で賑わいます。
伝統芸能では、中田や湯郷渡(ゆごうと)に古くから伝わるささらが有名です。 毎年九月に見られるこの昔ながらの獅子舞は、いずれも町の無形民俗文化財として 大切に受け継がれています。また、およそ二百年前から伝わる天祷念仏踊りも、 地域の青年団によって今日へと継承されています。