玉川村勢要覧 -005/038page
Spring
春
つくしやタンポポの咲く畦道を晴れやかな笑顔の子どもたちが学校へと急ぐ。新学期をむかえて、心も身体も軽やかに喜びを表現している。子どもたちの顔が朗らかで純真なのは、幼い頃から自然の中でゆっくりと深呼吸しながら育ってきたから。そして春は遠足や運動会など村のあちらこちらで賑やかな声援がとびかうときでもある。二世代・三世代が一緒に暮らし、祖父母が孫の成長を喜び、初節句を祝う。少し前の日本の古き良き家族像がここに残っている。新しい世代と古い世代が供に歩きながら、お互いを尊重しあい敬うことの大切さ。新しい村づくりへの豊かな思索は、そんななにげない日常から生まれてくる。