まえがき

わたしたちは三春町に住んでいますが、今の三春町のすがたをよく理解するには、これまで三春町の生活をささえ発展させてきた先人のはたらきを知ることが大切です。
わたしたちの先人は、遠いむかしから人々の幸福を願い、人々の生活を向上させるために、精いっぱい努力してきました。
そのような先人の働きを調べるには、いろいろな遺跡や文化財などが手がかりとなります。
文化財といわれるものに、学問や芸術、宗教などがありますが、有形、無形をとわず、先人たちの残した遺産がわたしたちの身のまわりには、たくさんあります。
それらのものは、当時の人々が生活をしていくために必要なものとして生み出されたものですが、今でもわたしたちの生活を支えるはたらきをしています。
これらの文化財や遺跡などを手がかりに、先人のはたらきを調べ、三春の歴史を学びましょう。
そして、この三春をさらに発展させ、住みよいまちにしていくにはどうしたらよいか、考えてみましょう。
三春の歴史を調べることによって、三春の人の心にきづき、生きる喜びがいっそうふくらむと思います。

(三春町教育委員会教育長　本田忠治)