三春の歴史-024/52page

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(5)画僧「雪村」(戦国時代)

雪村周継は、会津や三春などで活やくした画僧として知られています。
雪舟とならぶほどの画家ですが、雪村の生がいについて記したものがないので、くわしいことはわかりません。
雪村が、三春のはずれに住んだのは、およそ、70さいごろからで、それから10数年の間ここで絵をかき続けました。
雪村は、ここでなくなったとされています。
雪村が住んでいたところは、江戸時代になってから(1658年)、高乾院の一元というお坊さんによって「桜梅山雪村庵」と名づけられました。この場所では毎年春に「雪村祭」が行われています。
雪村は、風景や動物、虫や野菜など、日常生活を題材にした作品をかきました。
「風涛図」や「呂洞賓図」は、雪村の代表作として、国の重要文化財になっています。
雪村は、雪村庵に住んでからも多くのすぐれた絵をかきましたが、三春にはあまり残されていません。
三春町歴史民俗資料館には、「奔馬図」「雪村自画像」(複製)があります。

雪村庵
雪村庵

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