農業副読本編さん事業 社会化資料 滝根町の農業 - 009/024page
2.滝根町の農業
(1) 農業の大切なわけ
コンバインによる稲の収穫(しゅうかく)
食べることは人間が生きていくうえでもっとも大切なことです。
そのために人々はいつも、食べものを得(え)るため工夫してきました。大昔の人々は野山で木の実や動物などを採集(さいしゅう)・狩猟(しゅりょう)する生活がながくつづきました。このような生活も、やがて本格(かく)的な米作りが行われるようになり、土地を耕(たがや)し、食べ物を生産するようになると生活も変わりました。その結果(けっか)、米などを作ることに適(てき)した土地には、人々があつまり、ムラが形づくられるようになりました。しだいに米がわたしたちの食べものの主食となりました。
わたしたちの生活を支(ささ)えるものは農業です。人々はより多くの収穫(しゅうかく)を願って、それぞれの地域(いき)に適(てき)した米や、さまざまな作物をつくるようになりました。
農業は大地を耕(たがや)し、小さな種(たね)や苗(なえ)を育てることにより、米、野菜、豆などをつくり出す仕事です。また、家畜(ちく)は牧草(ぼくそう)などを食べ、牛乳(ぎゅうにゅう)などを生産します。
このように農業は、自然の恵(めぐ)みを利用し、わたしたちの生活にとって、もっとも大切な食べものを生産するとともに、耕地(こうち)や山林を守る大せつな産業なのです。今、日本では米があまっていますが、世界中ではまだまだ食べもの