農業副読本編さん事業 社会化資料 滝根町の農業 - 017/024page
きしてから収穫(しゅうかく)までは3年かかりますが、一度作付けすれば10年から15年間ぐらい収穫(しゅうかく)できる多年生の作物です。
出荷(か)は4月下旬から7月中旬まで行われます。滝根町ではグリーンアスパラガスを、さやいんげんと同じく町の特産(とくさん)物にしていきたいと、現在栽培の普及(ふきゅう)に力を入れています。
(4) 畜(ちく)産物
滝根町の1985年(昭和60年)の畜(ちく)産物生産額は1O億4千2百万円で農産物全体の47.7%をしめており、重要な産物となっています。
これは滝根町が阿武隈山系にあり、けいしゃ地を利用して採草(さいそう)地をつくり、牛をかう農家がおおいためです。乳牛(にゅうぎゅう)から生産される牛乳(ぎゅうにゅう)の多くは、酪農(らくのう)業協同組合をとおして郡山や東京方面の牛乳(ぎゅうにゅう)工場へ出荷(か)されます。
肉牛は、和牛(わぎゅう)や乳牛(にゅうぎゅう)のおすに、たくさんえさを与えて肉をつけ、農業協同組合を通して食肉流通(しょくにくりゅうつう)センターに出荷(か)されます。
最近、めん羊もかわれるようになり、現在町内に160頭ぐらいかわれています。これは、羊毛(ようもう)をとるためではなく、肉用としてかわれています。