第3学年社会科副読本わたしたちのまちふねひき-066/076page
80年くらい前
むかしの船引町
はたおり機
おじいちゃんに昔の話を聞いていたら、船引町に鉄道が通るようになったのは,今から80年くらい前のことだと話してくれました。
みそやしょうゆのほか、着るものも,たいていは自分の家で作っていました。電とうもなく,ランプを使っていたそうです。昔の子どもは,子守りといって,よその家にずっととまって赤ちゃんのめんどうをみる仕事をする人もいました。
おじいさんの話
磐越東線は1917年(大正6年)に完成したんだよ。わたしは小学2年だったんだが,毎日のようにべんとうをもって汽車を見にいったもんじゃ。田村郡は養蚕どころなので,汽車のばい煙で桑が被害をうけるといって鉄道をつくるのに反対する人もいたね。磐越東線が開通する前は今の駅前のあたりは田んぼばかりで家はあまりなかったんだ。そのかわり板橋区のあたりは歩いて旅する人たちの宿場としてにぎやかだったんだ。磐越東線ができたことによって町(当時は片曽根村)の中心がかわってきたんだよ。※注(常葉町とのさかいあたり)