都路村勢要覧 -007/027page
第一章
環境
Nature都路ならではの
色鮮やかな季節のうつろい。
そのひとつひとつを暮らしの潤いとし、
心豊かに暮らす人々がいます。
季節の鼓動が聞こえる豊かな自然。
ここ都路には、ビルが立ち並び、繁華街のネオンがきらめくような近代的な華やかさはありません。けれど、野山を彩る色鮮やかな季節の輝きだけは、どこにも負けません。
たとえば、五十人山をすっぽりつつむように花を咲かせるつつじ色の春。行司ヶ沢の深い森をつめつくし、清らかなせせらぎがこだまする若葉色の夏。 高瀬川渓谷を色鮮やかに染め、 里に実りをもたらす錦色の秋。 そして空が澄みわたり、星たち が舞う三日月色の冬。
ここに住む人々は、野山をわた る風に季節を感じたり、小鳥 のさえずりや、窓にそそぐ陽の 光で時を知る、そんな自然と ともに生きる暮らしを大切に してきました。
そしてこれからも、わたしたち は有史以来、受け継がれてき たこの美しい自然を大切に育 みながら、いつの時代にあっても、 このおおらかな自然と寄り捧 いながら心豊かに暮らしていき たいと思います。
21世紀が心の時代とするなら ば、未来の人々が理想とする 生き方のヒントは、自然と共生 しながら心豊かに過ごす、わた したちの暮らしの中にあるのか もしれません。