水路跡 |
護岸の石積は水車の廃業後に作られたものです。水路の上部の石積は残っていませんが、導水路には石の下に敷いた枕木が残り、逆八の字形に置かれています。枕木には横木が渡され、水路の底は板敷になっていたことが分かります。
水路のいちばん細い部分には樋が残り、水輪が回っていたところです。排水路の石積には墓の台石が転用されていました。
水輪の山側には、石臼を置いた作業場の跡が見つかっています。土地が限られている状況から、水車小屋は山側に片寄った建物が考えられます。
水車小屋の建つ盛土の下には、洪水による砂礫層が堆積していました。その下部より江戸時代の水路の一部が見つかり、洪水による被害を受けた後に再建されたことが分かりました。
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