西郷村勢要覧 -008/023page
にしごう夢図鑑●楽しさI
【抜粋】
歴史民俗資料館
西郷村の貴重な史料の収集・保管を 目的に考古品や文化財の数々が展示・ 収蔵されています。甲神社のキャラボク
天正年間(1573〜1591)に植樹され たものと伝えられ、樹間に空洞があ るものの、樹勢は良好で類少ない 樹種ながら400年のあいだ保護されて いる貴重な村の天然記念物です。子安観世音
安産祈願のほか、虫切り、病気平癒、 産育など多くの善男善女がこれに帰 依し、子安観音として四方に響き渡 っていました。永倉神社
延書式神名帳に載る白川郡七社の1つ で、天保八年の火災で古書を焼失し、 詳しくはわかりませんが本村最古の 神社です。剣種
樹齢300年、樹高35mの桂の大木で、霊 験あらたかなる木として村人たちの 厚い信仰を集めています。「昔、この地 に鬼神があらわれ甲子路を旅する人を 苦しめたので、時の城主、松平楽翁公 が旅人の難儀を救うため、剣をもって 鬼神をこの木に封じ込めた」という伝 説も伝わっています。七仏薬師
この七仏薬師は、白河七薬師の1つで 本尊の薬師如来は仏師、定朝の作とい われています。本陣の掲額金文字「鬼 門鎮護七仏薬師」は、松平楽翁公が自 ら揮毒したものです。那須権現一之鳥居
那須権現は現在の茶臼岳に鎮座し、当 地方における山岳信仰の象徴です。一 之鳥居は山参りの入口の象徴でここには、 鳥居や供養塔碑が建てられています。勝花亭
松平楽翁公は甲子の風光をたいそう 愛し、しばしば足を運びました。勝 花亭はその折の休憩所となったとこ ろです。緑の風にロマンが香る。