わたしたちのむら西郷-001/134page

この本に願いをこめて

この本は,小学校三年生や四年生が社会科の学習をするときに,調べたり考えたり確かめたりする手がかりになるものとしてつくられたものです。
小学校三年生や四年生の社会科は,自分たちの住んでいる村さんぎょうようすの自然や生活,文化,産業などのいろいろな様子を調べることないようちいきが大切な内容になっています。自分たちの地域の学習を中心にして,他の市町村や全国各地との結びつきを明らかにします。したがって,社会科の教科書とこの本を内容におうじて使っていただきたいと思います。
子どものみなさんは,この本に書かれている内容だけをおぼえようとするのではなく,自分たちの村やかかわりのある地域について,自分の問題やめあてをはっきりもって取り組んだり,調べ方を考えたり,まとめ方をくふうしたりする手がかりとして使ってください。
先生方は,子どもたちが計画的に地域学習を進める一例としてご活用ください。別冊の「西郷村社会科副読本DATABOOK」をもちいると,子どもの必要にこたえた深まりのある学習が期待できます。
お父さん,お母さん方は,学習内容やかかわりのある内容について,子どもたちが知りたがり聞きたがるときなど,この本を手に話し合ってください。
社会科の学習は,子どもたちが成長して次の社会をささえる人間となるうえに必要なものです。自分の目や耳,手足を使って,見たり聞いたりして進んで調べ,考え,判断し,行動できる力を養うものです。この本が,社会科の教科書といっしょに使われることを願っています。

西郷村教育委員会教育長　佐々木四郎