矢吹町町制施行百周年記念要覧 -030/046page

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芸術文化活動の拠点に子どもたちの絵を展示

ふるさとの森芸術村

関根 康雄さん
関根 康雄さん
矢吹町天開在住。昭和8年3月6日生まれ。
18歳頃から絵を書き始め、現在も精力的に活動を行う。須賀川美術協会幹事、新彩会副会長を務める傍ら、ふるさとの森芸術村運営委員としても活躍。

ふるさとの森芸術村

 「ふるさとの森芸術村」は、子どもたちの感性を 養うとともに、町内外の芸 術文化活動の拠点となる施 設です。ふるさとの森芸術村 運営委員の一人、関根さんは、 十八歳頃から独学で絵を描 き始め、その後油絵を学び、 展覧会では数々の人選を果 たしてきました。

 二十代の頃の関根さんは、 絵を描くことに情熱を燃や しながらも、家業の農業を継ぎ、 忙しい毎日を送っていました。 絵を描く時間もとれず悶々 とした日々が過ぎるなか、不 慮の事故が関根さんを襲い ます。重傷を負った関根さんは、 「神様が絵を描かせるために けがをさせてくれた」と考え、 入院中から絵筆を執ります。 その後、展覧会への出品、個 展の開催など、活発に活動を 展開します。

輝 く 人、育 む 心

矢吹町にある「ふるさとの森芸術村」。
ここには子どもたちが描いた絵が飾られています。
絵の作者が大人になって幼い頃描いた絵を自分の子どもに見せに来てほしいとの願いが込められています。

 子どもたちとの出会いは 非常勤講師を務めたときの こと。初めは画用紙に名前 も書かなかった子どもが徐々に名前を 書き、日付を書き、変化して いきます。絵を巡って、お互い に認め合うことができるよ うになります。

 ふるさとの森芸術村運 営委員となったのは、 非常勤講師時代に子どもた ちとふれあった経験から、 子どもの美術館をつくると いう趣旨に賛同してのこと。 絵を出品した子どもが大人 になり、自分の子どもに幼い 頃の絵を見せながら語らう ことを楽しみにしています。

ふるさとの森芸術村
森に囲まれた「ふるさとの森芸術村」


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