わたしたちのむら おもてごう - 097/102page
(3) あばれ川をなおす工事 〜社川河川改修工事(やしろがわかせんかいしゅうこうじ)〜
社川は、白河市旗宿(はたじゅく)から流れ出て、番沢(ばんざわ)・八幡(やわた)・中寺・堀之内(ほりのうち)・河東田(かとうだ)・深渡戸(ふかあど)をすぎ、棚倉(たなぐら)町、浅川(あさかわ)町をへて石川町に流れ、阿武隈(あぶくま)川に合流(ごうりゅう)しています。社川(やしろがわ)の水を利用している水田の面積は、1市3町(ちょう)1村を合わせて、およそ1090haになっています。
表郷村では、社川を利用してもまだ、水不足になやんではいましたが、一度大雨がふると、たいへんなあばれ川になって、人々をくるしめたことが何度(なんど)もありました。社川は、川すじがとても曲がっていて、大雨がふるたび、大きなひがいをもたらしました。
むかしから、何回もくり返され、もとにもどすまでにたいへんなお金と仕事でした。むかしの人々がくろうしたことは、古い文書にも見られたそうです。
昭和36年6月の台風のときは、大雨がふり、今までにないたいへんなひがいをこうむりました。そこで、村では、社川の流れをかえて、今後、ひがいにあわないように工事をしてほしいとおねがいしました。県や国は、約13億円ものお金を出して、社川河川改修助成(やしろがわかせんかいしゅうじょせい)工事を昭和36年12月に始めました。約6年間かけ昭和41年に工事をおえました。