社会資料第3・4学年 わたしたちの村たいしん-094/105page
○笹木野(福島市)
笹木野は福島盆地の西の方にあります。まわりには、なしやもも、りんご畑が広がっていて、くだものがたくさんとれます。
このあたりの土地は、吾妻山のふもとから流れでる荒川・松川・摺かみがわ上川がたびたびはんらんして、石や土や砂を運んだために、扇状地といわれる扇の形をした地形になっています。
むかしは、大小の石がごろごろしていて、地下水が深く、水の便も悪く、作物をつくるには適さない土地でした。このような土地を鴫原佐蔵という人が、1886年(明治19年)に萱場ふ近の一部をきりひらいて、なしをつくるようになったのが、現在の笹木野のなしづくりのはじまりです。いまでは、甘くて味のよいなしがたくさんとれるようになり、全国に売られるまでになりました。