泉崎の文化財-005/27page

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東山古墳(ひがしやまこふん)
所在地/西白河郡大字関和久手新田東山
 東山古墳は、JR東北線泉崎駅の南東約3kmの新田東山丘陵にあります。泉崎二小の西側で新田東山団地にあたります。この古墳は東流する泉川の南方約1kmの地点で、標高約300m程の東西方向に発達した低丘陵上に営まれました。この丘陵は、古くより古墳群の存在が知られていましたが、泉崎教育委員会が、平成元年4月〜6月に亘たり調査した結果、この古墳は古墳時代中期(5世紀後半)の前方後円墳であることが明らかとなりました。
 またこの前方後円墳は、保存状態がきわめて良好であり、出土遺物も良く、この地域では学問的にもきわめて重要であります。
 発掘調査では墳丘全体の長さが28m、前方部8m、後円部直径20mの前方後円墳であることがわかりました。しかしこの古墳は前方部の長さが後円部の長さの3分の1よりも短く、前方後円墳の中でも、帆立貝式前方後円墳とよばれます。
 墳丘全長は約28mあるが、幅約5mの周溝が巡っており周溝も含めての全長は、38m前後と推定されます。
 遺物には周溝から出土した須恵器と土師器があり、これらの製作年代は5世紀後半代と推定されます。
東山古墳の発掘
東山古墳の発掘
写真
東山古墳測量図
東山古墳測量図(1/250)

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