棚倉町勢要覧 -007/034page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

清らかな水を湛える、城下町のルネサンス

棚倉には、自然と歴史が調和した情緒豊かな風景があります。

桜と池

奥久慈の源流を遡って

棚倉町は、福島・茨城・栃木の三県にまたがる奥久慈最高峰の八溝山(標高一〇二二メートル)麓に位置する城下町です。 太古よりこの地に暮らした私たちの祖先は、このみずみずしい緑に囲まれた棚倉を愛し、自然を守り、独自の文化を育みながら 発展を続けてきました。風土を愛する想いは時を経た今も人々の心に受け継がれ、豊かで美しい自然がその誇らしい姿を今に 伝えています。

町の中をゆるやかに流れる久慈川は、八溝山の北斜面から湧き出た清水が一筋の流れをなしたものです。 神秘的な雰囲気を見せて、自然の力強さと優しさを教えてくれるその源流は、万物の生命の源であり、動植物、そして私たち 人間の身体と心を潤し、豊かな恵みをもたらしてくれています。

緑と水に恵まれた棚倉町に暮らす私たちは、はるかな時代から久慈川の恩恵に感謝し、自然と共に暮らし歩んできました。 今、私たちの想いはゆっくりと、深緑の流れのさらに奥へと引き寄せられていきます。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は棚倉町に帰属します。
棚倉町の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。