棚倉町勢要覧 -009/034page
清らかな水を湛える、城下町のルネサンス
風光麗しい赤館城跡
城下町の面影が色濃く残るなかに近代文化が解け合い、自然と調和して、得も言われぬ景観を見せている棚倉の町。 久慈川がゆるやかに流れるこの町並みを展望できる高台に、数々の歴史の舞台となった赤館公園が広がっています。 棚倉城が築城されるまでに重要な拠点とされた山城の跡地で、戦国時代には館をめぐって壮絶な攻防戦が展開されました。 南麓には紫衣事件で配流された玉室住職の草庵跡が残っています。
今では散策路や野外ステージが整備された美しい公園となり、桜とバラの花が咲く憩いの公園として親しまれています。
憩う人たちの笑顔をさわやかな風が包み込んでいます。歴史をかいま見て、戦国武将の誉れ高き想いにふれながら、 もう少しゆっくりと、棚倉の町を歩いてみたい。