鮫川村勢要覧 -021/022page
鮫川新時代をめざして。
鮫川村長 芳賀文雄阿武隈の山並み、青い空、清らかな水の流れ、美しい自然に恵まれている鮫川村は、明治22年4月に旧7か村が合併して誕生しました。
本村は、福島県の南端、阿武隈高原の頂上部に位置し、縄文・弥生時代から歴史と伝統にはぐくまれ、時代の変遷とともに幾多の困難を乗り越えながら着実に発展して まいりました。
さらに、平成8年度には村民皆様のご理解とご協力により、村税全村完納継続40年という輝かしい記録を達成することができました。
しかしながら、現在の社会経済情勢は、国内外とも高度情報化の一途をたどり、国際化、技術革新などの目まぐるしい変化は、産業の構造を変えようとしています。 本村の基幹産業である農林業もまた、生産価格の低迷や生産調整、市場開放などを受け、後継者不足と高齢化が進行するなど誠に厳しい情勢にあります。
これらの潮流変化をふまえながら、21世紀にむかって「住んでみたいむら、住みつづけたいむらの創造」を基本理念として、村民の英知と創意を結集し、豊かな自然と 調和した産業の振興、生活環境の整備や教育の充実など、住民福祉の向上をめざして広範な施策を積極的に展開し、「ほっと心が安らぐむらづくり」を進めたいと考えて おります。
本誌は、こうした鮫川村の姿を紹介したものですが、本村をご理解いただく一助となれば幸いと存じます。
村章 昭和47年11月21日制定
鮫川村の「さ」の字を図案化したもので、村民の融和団結を表し、明るく豊かな村づくりに着実に進む鮫川村を象徴したものです。
村民憲章 昭和62年3月制定
1.自然に親しみ、環境を整え、美しく住みよい村をつくりましょう。
1.教養を高め、伝統を重んじ、文化の香り高い村をつくりましょう。
1.健康で働き、きまりを守り、心のふれあう福祉の村をつくりましょう。
1.資源を活かし、創意と努力を重ね、豊かな村をつくりましょう。
1.協同と連帯の意識を深め、希望と活力にみちた村をつくりましょう。地勢
鮫川村は福島県の南端、東白川郡の北東部に位置し、東は古殿町といわき市に接し、西は棚倉町と浅川町に、南は塙町と茨城県茨城市に、北は石川町に接しています。 本村は阿武隈高原南部の頂上部にあるため、山脈丘陵が連なり、村の大部分は400メートルから650メートルの範囲にあります。耕地は山峡に開け、丘陵部の緩傾斜地の 多くは、採草放牧地に利用されています。