河東町勢要覧 -013/043page
ロマン伝説のまち河東
皆鶴姫と難波池
今もなお義経に思いを馳せて ここに眠る皆鶴姫の美しく 悲しい物語。
時は平安の末、皆鶴姫は二位大納言藤原成道の 側室、桂の娘としてうまれたが、成長して源義経 に出会い恋をするようになった。
その後、奥州に逃れた義経を慕って河東の地ま でたどりついたが、疲労のあまり病にたおれてし まった。村人たちの手厚い看護で快方にむかった が、ある日難波池に映ったやつれはてた自分の姿 を見て驚き悲しみ、思いあまって池に身を投げて しまった。皆鶴姫十八歳の春であった。