目で見る 熱塩加納村の文化財 -138/144page
編 集 後 記
この度「熱塩加納村の文化財」 (改訂版) が発刊されることとなりました。省みれば最初の刊本は昭和五十六年「熱塩加納村史」全三巻の番外・文化財編として、村文化財の解説と文化財目録とを兼ね備えた「熱塩加納村の文化財(第一集)」として発刊したものでありこれにより村民の文化財に対する関心を呼び起こしました。
このことは、昭和五十三年に村文化財保護条例並びに村文化財保護審議会条例の制定に伴った村文化財保護審議会の発足が大きな力になっております。
その後文化財保護に対する村民の興味関心の高まりとともに、村指定文化財が必要との声に押されて、昭和五十八年に四件、平成十一年に三件の村の指定がなされました。昭和五十六年当時は、国、県指定の文化財がそれぞれ一件ずつしか無かったのですが、その後県指定が一件追加され現在では、国一、県二、村七の指定文化財があり、その合計は十件を数えています。
この様に指定文化財が大幅に増加したことや、既刊の「熱塩加納村の文化財(第一集)」が発刊以来十七年を経過していることなどから、文化財関係誌の必要性が増大し本誌発刊の運びとなりました。
村民の皆様におかれましては、本誌により「温故知新」 の意を対され、祖先以来伝えられてきた村内の文化財を正しく理解されますとともに、祖先の息吹を今に伝える遺産に強い関心を持たれ、未来への子孫のために保存・活用を図られ、継承されますことを念願致します。
終わりに本誌刊行に当たり、陰に陽にご協力を頂きました関係者の皆様、印刷刊行に当たられました北日本印刷、歴史春秋社に対し厚く御礼申し上げあとがきと致します。
平成十二年二月吉日 熱塩加納村文化財保護審議会 編集者代表 佐 原 義 春