山都町勢要覧 -010/022page
山都のそば文化が町を興す【町おこし】
全国へ向けてそばを核とした文化・情報を
●新そばまつリ
そばは、「挽きたて」「打ちたて」「茄でたて」の三たてを理想としています。最も美味しいそばを味わってもらおうと、毎年11月の第2土・日曜日には「新そばまつり」が開催されます。収穫されたばかりの三たてのそばの味わいには格別なものがあります。
○そばの手打ち体験(飯豊とそばの里センターにて) そばどころ会津の中でも、山部のそばは特に美味しいといわれています。
それは、標高400m以上の冷涼な気候と、豊富な伏流水がそばの栽培に適していることと、そばの実の中でも一番おいしいといわれる白い部分(一番粉)しか使用しないからです。その上、そばが上手に打てなければ嫁に行けぬというほどそば打ちにこだわりをもつ土地柄が、そば通をもうならせる昧わいを作り上げていったのです。
そのそばを核とし、地域情報の全国発信や新しい産業の確立、更に、都市生活者との交流、地域文化や工芸活動などの活動拠点として「そば資料館」「ふれあい館」「ふるさと館」から構成される「飯豊とそばの里センター」が建設され、『そばの里づくり』の一翼を担って平成6年4月26日オーブンしました。
そば資料館では、山都のそばのうまさの秘密やそばの栽培方法、全国のそば、世界のそば種子、そばの道具など、そばに関するあらゆることを実物やビデオなどを使用し、様々な角度から紹介しています。更に、手打ちの実演コーナーや、自分で手打ち体験のできるコーナーも設けられています。
ふるさと館では山都町の歴史や文化、そして町のシンボルである飯豊山の壮大な自然を紹介しています。
ふれあい館は、町内の文化団体にギャラリーとして開放するほか、企画展示、セミナー会議、工芸教室に使用できる施設です。 ○町内に広がるそば畑
●飯豊権現太鼓
飯豊権現太鼓が誕生したのは昭和58年2月のこと。「伝統は我々の手で!」と、町の商工会青年部の若い力と情熱がダイナミックな太鼓を生み出しました。各種イベントや国際的なコンサートにも出場し、名実ともに山都の伝統芸能となりました。現在では「飯豊権現太鼓少年隊」も結成され、山都の町にしっかりと根ざしています。
●6000人の盆踊り
山都町だけでしか歌われない独自の盆踊り歌に合わせて、浴衣姿の町民がこぞって踊ります。帰省した人も踊りの輪に加わり、町一番の賑わいを見せる夏の夜の祭典となります。