あいづばんげ町勢要覧 -026/034page
COMMUNITY EDUCATION FOR PRESERVING ENVIRONMENT
Aizu-Bange Town has been putting its efforts behind the preservation of
natural environment and cultural assets in and around the town.
But the key to success largely depends upon those who live in the area,
upon individuals who recognize the importance of nature and their own
culture. The town is now making environment education programs for
school and cocial education, as well as constructing facilities for life-long education activities.
温かい心をもった
人こそが福祉社会を支える基本的な力である。高齢化社会 の到来、家庭の核家族化の進行など、社会経済活動の変化に 伴う諸問題を町民ひとりひとりが共通の課題として受けとめ 今まで培われてきた人と人とのつながりを今後とも維持、発 展させてゆくことが、定住社会を支える原動力となる。すべ ての町民が「温かい心」をもって支えあい、ふれあえる住み よい町づくりを進めてゆかなければならない。
人づくり健康で温かみのある人間関係を維持するためには、地域独 自の人材育成システムを確立し、子供から大人まで幅広く学 び集まる生涯学習社会を築いていくことが必要である。会津 坂下町ではそのような認識の上に立って、町の明日を担う人 材づくりに向けた施策を展開している。
ひとつは郷土分化の基盤づくりを積極的に推進すること。 これは会津坂下町がもつ貴重な文化財や自然風土は郷土の誇 るべき共有の財産であるという認識に立って、保全し伝承し てゆこうという気運を高めようというものである。このよう に郷土を愛する心を育てながら、合わせて国際的な市民交流 の和を広げてゆくための拠点づくりも進めてゆく。
加えて学校教育、社会教育の充実を図り、町の明日を担う 人材づくりに努めるとともに、すべての町民が生涯にわたり 自主的に学習できるような学習機会、いわゆる生涯学習機会 の創出にとりくんでいる。このように郷土への認識を高める こと、国際交流や生涯にわたって学ぶことを知ることは、必 然的に人と人との出会いを喚起し、親しい人間関係を作るこ とにつながり、それが地域にとっても大きな財産となる。そ こで培われた「温かい心」が、町民が安心して暮らせる福祉 社会の創出にもつながるのである。
郷土の明日を担う人材の健全な育成と、
生涯にわたって学び集える学習機会の創出。【カスミ草】
清楚なそのすがたに親しみをおぼえるカスミ草。
付加価値の高い需要創造型農業として
熱い期待を集めている。