わたしたちの郷土 湯川村 - 030/106page

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(7)これからの村の農業

<1>農業の大切(たいせつ)なわけ

 私たちが生きていくためには、食べ物はなくてはならないものです。この食べ物を生産(せいさん)するのが、農業(のうぎょう)です。自然(しぜん)の力を利用(りよう)して、安全(あんぜん)で新鮮(しんせん)な食べ物を生産する大切な職業(しょくぎょう)です。

 

 また、農業には、四季(しき)おりおりの自然があり、社会全体(しゃかいぜんたい)に「うるおい」を与(あた)えています。洪水(こうずい)などの災害(さいがい)を防(ふせ)ぐ働(はたら)きもあります。

<2>これからの農業

 わが国では米は自給(じきゅう)する考えですが、生産(せいさん)が多くなっているので、米の生産量(せいさんりょう)と消費量(しょうひりょう)がつりあうように生産を調整(ちょうせい)しています。つまり稲(いね)を作る水田を減(へ)らして、稲にかわる作物、例えば、そば、大豆(だいず)、野菜、くだもの、花類(るい)などを作り、牛や豚などの畜産(ちくさん)と組み合わせて、より利益(りえき)を上(あ)げるしくみです。

 

 わたしたちの村でも、稲(いね)の生産調整(せいさんちょうせい)で、労働力(ろうどうりょく)が少なくてすむそばや大豆(だいず)が作られています。これからの農業では、次のようなことが考えられています。

 

[1]寒い冬でも栽培(さいばい)できるように、ハウス栽培をもっと工夫(くふう)して利益(りえき)のあがる作物を多く作る。

[2]田のくぎりを大きくして、機械が入りやすいようにし、水を入れる水路(すいろ)を整(ととの)えたり、道路(どうろ)を整(ととの)えたりする。(圃場整備(ほじょうせいび)や土地改良(とちかいりょう))

[3]農家の一人一人が機械をもっていたのでは、お金がかかりすぎ、機械を有効(ゆうこう)に利用(りよう)されないので大型(おおがた)トラクターなどの機械の共同利用(きょうどうりよう)やカントリーエレベーターを利用(りよう)して生産費を低(ひく)くおさえる。

[4]農業をやめる人から田や畑をかりて耕作面積(こうさくめんせき)をふやすようにするなど借地(しゃくち)や機械作業(きかいさぎょう)を受(う)けて行う。


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