会津高田町勢要覧 -021/031page
CHAPTER2 農林業
産業づくり大地の叙情詩
大地の芽西に博士山、明神ケ岳などの山々が連なり、中央部には清列な水をたたえた宮川が流れています。この恵まれた大地を背景に、わが町 の農林業は昔から基幹産業として発展してきました。しかしながら、農家数が減少し、高齢化が進む中で、いま新たな対応に迫られて います。
森林農業の生き残り対策として、大規模ほ場への農業基盤整備があげられますが、大規模になるほど法人化への移行が重要になってきて います。そのためには新しい雇用形態や農業後継者の育成を含めた新規就農者の確保、それぞれの農家に合った就 農形態や耕地の荒廃を防止する対策が課題となっています。 新宮川ダムは、会津盆地に広がる四、四〇〇gルの農地に会津高田町、会津本郷町、新鶴村、会津坂下町の農業用水を安定 的に配水するため、平成十一年完成を目標に工事が進められています。
林業においては、森林が生み出す保養・休養機能などの多角的有効活用と自然環境の保全に努めています。ま た、木材の安定供給のために造林を積極的に進めていきます。さらに、林業構造改善事業の導入によって、林業 家経営安定を図るとともに、シイタケ、ゼンマイなどの特用林産物生産の推進を図ります。
りんご 柿