会津本郷町勢要覧 -008/015page

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現代にいきづく心と技

現代にいきづく心と技
[土と炎の芸術 会津本郷焼]

 会津本郷焼の起こりは古く文禄二年(1593)に蒲生氏郷公(がもううじさとこう) が、若松城の城郭を修理の折、播磨国 (はりまのくに)(兵庫県)から瓦工を呼び寄せ、屋根瓦を焼かせたのが始 まりといわれています。
 陶器においては、保科正之公(ほしなさまゆきこう)が正保二年(1645)尾張国瀬戸 (おわりのくにせと)(愛知県)出身の陶工を招いて本格的な近世陶器の 製造が開始されました。また、寛政十二年(1800)には白磁(磁器)製法も開始され、現代につづいく 会津本郷焼の基盤を作り上げたのです。
   会津本郷焼には、陶器、磁器の両方があり、一窯元で両方製造しているところもあります。
 このことは、全国的にも珍しい山地構成といわれております。
陶器は、伝統的な色釉(いろゆう)を基盤とし、素朴で暖かみのある作品が多く見られます。 磁器は手描きで山水文(さんすいもん)・花鳥文(かちょうもん)の 呉須絵(ごすえ)が多く、優雅な青華紋様(せいかもんよう) が陶器とはまったく違った歴史を感じさせます。
 毎年八月第一日曜日には、町内瀬戸町通りにおいて、午前四時から正午まで「会津本郷せと市」が開催され、 夏の風物詩となっています。当日からは県内外ら六万人を超す焼き物の愛好家が集まり、大いに賑わいます。
会津本郷焼


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