会津本郷町勢要覧 -010/015page

新しい分野への進出

米の常識を変えた早炊き加工米

［早炊き加工米］ 　肥沃な耕地と豊かな水資源に恵まれた本町は、耕 地の大部分が基盤整備を完了し、活力ある生産性の 高い農業の実現に努めてきました。近年は米依存型 の農業から花卉・果樹・野菜・菌茸を含めた複合経営 へ移行し、農業所得の向上を図っています。 　日本人の主食である「米」は、生産者から市場へ流 通したものを、各家庭で炊飯器で炊き上げるのが一 般的でした。 　しかし、社会構造の変化もあり、現在では共稼ぎ・ 単身赴任等により外食の消費が増え、家庭での消費 が減少し、「米」全体の消費量も減少傾向が続いてい ます。 　本町ではこうした状況の変化に対応するために、「米」 の常識を変える「早炊き加工米」の事業を全国で初め て開始しました。 　「早炊き加工米」とは、玄米を白米にし洗米後、浸漬・ 蒸気でアルファー化したもので、直接釜に入れ米と 同重量の水またはお湯を加えて炊くだけで炊き上が ります。炊飯時間も１８分程度で従来の炊飯時間の1/3です。 　この「早炊き加工米」は、早炊き加工米工場 「米夢(まいむ)の郷(さと)」 で製造され、原料米は会津本郷町早炊原料米生産研 究会会員が栽培した、安全でおいしい米を使用して います。工場の運営には第三セクターの（株）会津本 郷振興公社があたり、外食産業や学校給食・病院給食・ 一般家庭等へ広く供給しています。 　今後も、早炊き加工米工場「米夢の郷」を拠点として、 農家・振興公社・町とが一体となり、新しい分野での 農業の振興を目指し取組みを展開していきます。

早炊き加工米工場「米夢の里」 工場内部 製品

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