わたしたちの郷土 会津本郷町 -116/127page
(2)三つ葉うつぎの財宝(ざいほう)
福永(ふくなが)と関山(せきやま)の中ほどに横川口(よこかわぐち)いうところがあって鋳物師(いものし)が住んでいました。その人がなくなる時,「うるし千・朱千(しゅせん)の宝を三つの石仏を結ぶ三角形の三つの葉うつぎ(ふつうは二つ葉)の下にうめた。」と言い残したそうです。
いまでも,その宝は,見つかっていないといわれています。
(3)石の枕(まくら)
小松(こまつ)と上荒井(かみあらい)の間が荒地(あれち)で人通りも少なかったころ,二人の悪い老婆(ろうば)が旅人を泊(と)め,石枕をさせた上,石づちをもっておそい,金品をはぎとっていました。
そのうち一人の草刈童子(くさかりどうじ)があらわれ,旅人が来ると,「日がくれても荒井・小松に宿(やど)とるな。」どうたうように