会津盆地西部地区の農業 - 000_03/100page

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この本を利用するにあたって

 この本は,みなさんが学校で農業について学習するときに,手がかりになる本として作られたものです。そこで,多くは読み物のような文章で書いてあります。できるだけ,やさしく書いたつもりですが,なかには,やさしくしようとするとかえってわかりにくい文章になったりするものもあり,そのままむずかしい言葉になってしまったものもあります。そのような言葉や文章に出あったら,先生にくわしく説明してもらってください。

 次に,グラフや表の資料は,できるだけ新しいものを取材(しゅざい)してのせましたが,変化のはげしい今の世の中にあって,すぐに古くなって使えなくなってしまうかも知れません。ですから,学習にあたっては,つねに各町村にある役場やJA,そして実際の農家を訪れて,取材活動を行ってください。さらに,この本では,例えば「米づくり」は新鶴村,「野菜づくり」は会津坂下町,「くだものづくり」は会津高田町,そして「花づくり」を会津本郷町というようにしてくわしく書きあらわしました。それぞれ代表的な例として取りあげただけですので,実際に学習する時は,自分の町村に置きかえて学習を組み立ててください。

 おわりに,今,わが国の農業はたくさんのむずかしい問題をかかえながら行われています。米のほかは,穀物(こくもつ)のほとんどを外国から輸入しています。もしも,何かの都合で外国から買えなくなったらどうなるのでしょうか。その時になって,また農業をさかんにしようとしても,いったん荒(あ)れ果(は)ててしまった田や畑はなかなか元には戻(もど)ってくれないでしょう。今ある田や畑をなくさないで,続けて耕地として残して行きたいものです。それには,これからのみなさんの工夫と努力がどうしても必要となります。

 わたしたちの住む会津盆地西部地区は,今まで学んできたように,農業のさかんな地域です。農業の大切さがわかるみなさんになってほしいと思います。

 本書を編集するにあたり,東北農政局会津農業水利事務所をはじめ,各町村役場・JAなど多くの方々からたくさんの貴重な資料を提供していただきました。厚く御礼申し上げます。

平成10年3月「会津盆地西部地区の農業」作成委員会


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掲載情報の著作権は会津高田町教育委員会、新鶴村教育委員会、会津坂下町教育委員会、会津本郷町教育委員会に帰属します。
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