ふるさと「新鶴」 -008/024page

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ふるさとの歴史

時間の流れから現在を学ぶ――大地と先人の声に耳を傾けながら。


 村内には、新鶴の古い歴史を伝えるものたちかたくさんあります――それは、流れた時間(とき)からのメッセージ。静かに、しかし雄弁に、私たちに語りかけてきます。
 春になると華麗な姿を見せる米沢の千歳ザクラ――推定樹齢720年。このベニヒガンザクラは、文永10年(1273)に当地の地頭・富塚伊賀守盛勝が千歳という婦人の供養のために植えたと伝えられます。
 新鶴村は遺跡が数多く存在することでも知られ、特に西部の山々の裾野から扇状地にかけて多く分布しています。吹上の円墳、佐賀瀬川横穴古墳群などのほか、縄文時代後期から中世にわたっての遺跡からは、貴重な土器・陶器などの出土品が発見され、古代の人々の暮らしを今に伝えてくれます。特に、田子畑遺跡から出土した縄文晩期の香炉形土器、室町時代のものと推定されている銅製経筒は学術的にも貴重なものです。
 また、かつて江戸と会津を結び文化を伝えた会津五街道沿いに築かれた一里塚が、今も新屋敷に残り、人々の暮らしを見つめ続けています。
 村の中心部にある民俗資料館では、時代とともに移り変わった新鶴の暮らしを見ることができます。

新屋敷一里塚
新屋敷一里塚

香炉形土器
香炉形土器

民俗資料館
民俗資料館


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