金山町町勢要覧 -014/026page

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妖精が見えるまち、金山2  ふるさと産業コンビナート

むつみ生活改善グループ 代表 星千恵子さん

上田地区の木造二階建ての建物から、女性たちのにぎやかな声が聞こえてきた。もともとは郵便局だったこの建物に本拠を置く「むつみ生活改善グループ」 のおかあさんたちの笑い声だった。金山町が推進する「ふるさと産業コンビナート」計画。地域の特性を生かして、生産から加工・販売、そして消費まで、地場産業の 複合化して新しい産業を起こそうというこの計画の、ひとつの典型ともいえるのがこの「むつみ生活改善グループ」だ。平成八年には題四十五回全国農業コンクールで 「地域の活性化を生み出した女性グループ」として最高賞の「名誉賞」を受賞している。グループの代表である星千恵子さん(写真前列中央)に、その奮闘記を聞いた。

 

金山で採れるキウイ

   

「むつみ生活改善グループ」が発足したのは昭和四十五年です。福島県のブランド化特定産品に指定されている「おふくろの味 鉄砲漬け」ね。 これなんて県主催の「ふるさと料理活用コンクール」で優秀賞をいただいたのを商品化したものなんですよ。それから「ふるさとおふくろ便」も始まった。 これは都会の会員に、四季折々の町の特産品を送る宅配便制度ね。そんなこんなでだんだん忙しくなって、本格的な加工所が必要になったんです。
この加工所ができたのは平成二年です。みんな加工機械なんて使ったことないでしょ。よその加工所に行っては使い方を教えてもらったり、たいへんだった。 おもしろかったけどね。だから、正式に加工がスタートしたのは平成三年ね。いまは梅干や漬け物を十数種類に、小豆や黒豆などの缶詰の受託生産を年間 二千ケースくらいやっています。ソバとかゆべしとかも作ってるから、年間通してそれなりに忙しいのよ。自慢は原材料が全部この地元の産品だってこと。 ホントにこの地域の味なのよ。


友好都市・埼玉県羽生市の商工祭に参加する生産者
友好都市・埼玉県羽生市の商工祭に参加する生産者

太郎布高原で採れた大豆を使っての味噌づくり
太郎布高原で採れた大豆を使っての味噌づくり

沼沢湖近くの畑で採れたキウイをようかんに加工
沼沢湖近くの畑で採れたキウイをようかんに加工

    
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