金山町町勢要覧 -016/026page

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妖精が見えるまち、金山3  シルバーユートピア

福島県立川口高等学校社会福祉コース2年 渡部美映子さん

金山町では高齢者福祉対策を、単に高齢者のみに対しての施策ではなく「まちづくり」の一環として位置づけている。町ではこのような地域社会のありかたを 「シルバーユートピア」と名づけ、その現実に努めているが、その実現に一役買っているのが町内にある福島県立川口高等学校の社会福祉コースの生徒たちだ。 川口高校が高齢者のお宅訪問や除雪ボランティア奨励賞や時事通信社教育奨励賞優良賞の受賞などを経て、平成六年に社会福祉コースを設置した。授業を通して 「地域における福祉とは何か。どうあるべきなのか」を学んでいる渡部美映子さんに「福祉」への想いを聞いた。

 

鳥の巣

   

社会福祉コースには、老人介護、ホームヘルパー、救急法、地域理解、介護実技、家事援助などの授業がありますが、メインはやっぱり町内の特別養護老人ホーム 「かねやまホーム」での実習ですね。二年生は毎週金曜日の午前、二時間ほど実習にお邪魔しました。最初はお年寄りと何を話していいのかわかりませんでした。 話が合わないんですよね。言葉も聞き取れなかった。いっしょに笑えないのが辛かった。でもホームのお年寄りのなかに、おじいちゃんの昔のお友達がいたんです。 「お前のおじいちゃんと昔はこんなことして遊んだものだった。」なんて教えてくれた。家に帰って「今日ね、おじいちゃんの若い頃の話を聞いちゃったんだよ」 なんて話したりしているうちに、ホームのお年寄りと身近に接することができるようになりました。
最初は介護の勉強をしたかったんです。だけど、だんだんリハビリに興味がでてきました。ホームでリハビリを担当している人の仕事を見て、お年寄りといっしょに 体を動かすほうが私には向いているのかなって思いはじめています。


かねやまホームでの実習風景
かねやまホームでの実習風景

一人暮らしのお年寄り宅を訪ね除雪ボランティア
一人暮らしのお年寄り宅を訪ね除雪ボランティア

敬老の日を前にお年寄りに手紙を書く生徒たち
敬老の日を前にお年寄りに手紙を書く生徒たち

    
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