鮭立磨崖仏 - 050/135page

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制たか童子

 制多迦童子とも書きます。不動三尊として、矜迦羅童子と共に明王の左右に配置されている像が多いようです。

 この像は風化していてよくは分りませんが、頭に五つのまげを結っていてほとけの五つの智慧をあらわしているといわれています。
 また明王の福徳を司どっていて、災を除いて福を授けるとも説かれています。

 お姿は、金剛棒と金剛杵をもっているものと両肘を張って金剛棒をもっていることが多いのですが、鮭立の場合は前者のお姿です。
 画にかかれている仏像では体の色は赤色ですが、鮭立の磨崖仏でも仏像をつくるきまりに従って赤く塗ってあったものと見えて、赤い塗料が残っています。


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