鮭立磨崖仏 - 066/135page

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L-B ― 普賢菩薩(ふげんぼさつ)

 活発な火山活動で知られる九州の雲仙岳は、古くから修験の山でした。そして修験者は、山の名に仏の名をつけました。普賢岳もその一例です。

 普賢菩薩はほとけの慈悲門を司る菩薩(悟りの境地を求める修業者)です。文珠菩薩は智慧を代表するので獅子に乗ってその徳(そのはたらき、属性)をあらわし、普賢菩薩は慈悲を代表するので白象にのってその徳を示し、釈迦如来の脇侍として左右につき従っているというわけです。

 普賢菩薩はみんなをしあわせにするため十の願いをたてて、いつでもどこにでもあらわれて人々を教化して救い、また法華経の信者を守る菩薩です。また災難を除いて寿命をのばすという面もあるとされていますが、このときは普賢延命菩薩といいます。

 その性格から観音菩薩同様に優しく美しく作られ、また女人成仏を説くので女性の信仰をあつめました。


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