鮭立磨崖仏 - 068/135page

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M-@ ― 観音菩薩(かんのんぼさつ)

 観音菩薩を説いたお経は法華経の普門品(観音経ともいう)のほかにも多くありますが、その中に請観音経(しょうかんのんきょう)というお経があります。

 ほとけの教えでは、衆生はその生活態度によって、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道の六つの世界を生きかわり死にかわりすると説かれてます。これを六道を輪廻(りんね)するといい、ふだんの言葉にもなっています。
 請観音経というお経には、観世音菩薩を念じる人はこの六道の苦しみから衆生を離れさせると説かれています。つまり現世ばかりでなく、来世の面倒もみて下さるというわけです。

 阿弥陀如来の脇侍をつとめる観音菩薩は、人の臨終に際しては死者をのせる蓮台をもって迎えにゆき、阿弥陀如来の国である無量壽国、つまり極楽浄土へつれて行くといわれます。そんなわけで、聖観音を刻んだ墓石が多数見られます。


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