鮭立磨崖仏 - 074/135page
O ― 勢至菩薩(せいしぼさつ)
智慧の光がさかんで、すべてを照らして迷いからはなれさせる力が大きいので、偉大な力をもったものという意味から、勢至とよばれている菩薩です。勢至菩薩の智慧には人々を迷いから救わないではおかない、という強い意志があるとされています。
観音菩薩と共に阿弥陀如来の脇侍になっていますが、一面では、二十三夜講の本尊さまとしてまつられることが多く、北は青森県から南は宮崎県まで分布し、講ではもっとも数が多いようです。この二十三夜講は女性の月侍講で、当町ではサンニャ講といっているようです。
お姿は、蓮華をもつものもありますが、当地のように合掌するものが多く見られます。
金山町の上横田の村端れにもまつられています。阿弥陀如来、観音菩薩、地蔵菩薩を加えた四尊像です。