鮭立磨崖仏 - 094/135page
― 渡宋天神(とそうてんじん)
渡唐天神(ととうてんじん)ともいいます。
天神つまり菅原道真の霊が宋へわたって仏法を修行したという伝説によります。九州のある金持ちの夢の中に天神様の霊があらわれて、天神様のために法華経を読んでくれるように頼みました。それで金持ちは百人の僧を集めて法華経を読みました。すると更に徳の高い僧の読経を望んだので、宋から帰ってきた聖一国師に読経を頼みました。天神の霊は、この聖一国師に弟子入りしたのち、自分も宋(現在の中国)へ渡って仏法を学んだといいます。
天神様は学問の神様として知られ、町内にも天神講という子供の講がありました。講元に集った子供たちは天神さまに学問が出来るようにとお祈りしたのち、一日中カルタとりなどしてにぎやかに遊んでボタ餅を食べて楽しく過ごしたものです。
梅の花一枝を持ったお姿で、県内では他に見られないようです。