鮭立磨崖仏 - 110/135page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

― 持国天(じこくてん)

 持国天は増長天と同じく四天王の一員で、東方を守ることを任務とする護法神とされています。また般若十六善神といって般若経やいつも般若経を読んでいる人を護る十六の善神の一員でもあり、このときの持物は刀と杵です。
 お姿は右手に宝珠、左手に刀を持っています。

 密教系の寺院では四天王にこだわらないで、持国天、増長天だけの二天門というのがあり、また磨崖仏でも二天だけを刻んでいる例も多くありますので、鮭立磨崖仏でも四天王がそろっていない二天像であってもおかしくはないと思われます。

 四天王の石仏は、県内では他にないようです。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は金山町山入近隣会に帰属します。
金山町山入近隣会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。