昭和村勢要覧 -000-01/024page
昭和村長
小林悦郎
昭和村は緑豊かな自然と豊富な湧き水、さわやかな風、四季の変化に富む、そしてなによりも旅人を暖かく迎えてくれる人情あふれる村であります。
本村は、昭和2年に大芦村と野尻村が合併して当時の年号にあやかり昭和村として発足いたしました。以来、日本の原風景というべき四季折々の顔を持つ豊かな自然と、この自然に調和した風景、生活を守り続け現在にいたっております。
一方、21世紀を迎え、地方分権の進展など村を取り巻く環境は様々に変化してきており、村民が安心して、地域に誇りを持って生活できる環境の整備が求められてきております。
そのためには、地域の自立性と独創的な地域づくりが必要でありますが、本村では六百有余年の昔から行われている「からむし」栽培の伝統があり、本州で唯一ここ昭和村でしか栽培されておりません。
このからむしを中心に発展してきた村の文化を後世に伝え、さらに村政の発展につなげていくため、「からむし織の里」を整備、オープンさせたところであり、これからも、村政進展のため、自然環境と調和のとれた施策を展開してまいる考えであります。
当要覧をご高覧賜り、本村をご理解いただく一助となれば幸いに存じます。
平成14年3月