秘境檜枝岐 - 007/013page
六地蔵……………………………路傍にたたずむ石仏 山間の高冷地である為に昔は農作物の収穫が少なく特に凶作の年は餓死年とさえ言われ、食べる口をへらす為に涙をのんで現世を見せず我が子を他界させるという人の親にあるまじき悲惨な事が秘かに行なわれていた。そこで享保十五年(一七三〇年)その幼児達の霊を慰める為、六体の稚子像を建立したもので今日でも手向花や香の煙が絶えることはない。