大悲山大蛇物語 - 002/075page
大悲山(たいひざん)
(小高町泉沢地内(いずみさわちない))大悲山はJR常磐線(じょうばんせん)小高駅から南方へ約三キロメートル、旧国道の西側三百メートルほどのところで、低い丘陵端(きゅうりょうたん)の岩に北から観音堂(かんのんどう)、阿弥陀堂(あみだどう)、薬師堂(やくしどう)とがんを設(もうけ)けて麿崖仏(まがいぼとけ)があります。この地を大悲山と呼び、相馬氏(そうまし)の流れをくむ大悲山氏が中世(ちゅうせい)ここを本拠(ほんきょ)としていました。
昭和五年に「大悲山の麿崖仏」は国の史跡(しせき)に指定(してい)されています。
そしてこの大悲山に相馬地方で最も有名とされる大蛇伝説(だいじゃでんせつ)が古くから語り継(つ)がれているのです。蛇巻山(じゃまきやま)
大蛇が七曲り半したという山で、釘跡(くぎあと)だと伝えるこんせきがあります。